職業場所別に見た就業歯科衛生士
歯科衛生士の就業場所は歯科診療施設の他に、病院や市町村、歯科衛生士学校、保健所、事業所、介護老人保健施設など多岐にわたります。
現在、歯科医療は治療より予防に重点を置くようになりました。高齢化社会を迎えて、保健指導や高齢者の方の口の清掃やケアなどを担う歯科衛生士の需要も高まっており、歯科衛生士の活躍の場はますます広がっています。

そして近年、特に注目されている業務が高齢者向け口腔ケア・訪問診療です。近年、高齢者の増加に伴って、高齢者のお口のケアが大変注目されています。また高齢者の死因の上位に挙げられる肺炎の原因の一つに、お口の中の不衛生があると言われています。しかし専門的な処置によって予防でき、口の中をきれいにし、正しく機能させることによって食べ物を美味しく食べ、体力もアップします。
以上のように、歯科衛生士の役割は「歯科疾患の予防」という観念から、近年さらに重要視される傾向にあります。歯科衛生士の活動の場は、歯科診療所や病院に限らず、保育所・幼稚園、学校、保健所、市町村保健センター、企業、そして介護老人保健施設、在宅ケアなど大きく広がっています。
そのため、歯科衛生士の求人数は年々増加しています。それに加えて、歯科衛生士は国家資格のため、結婚や出産によって一時離職したとしても再就職に非常に有利です。
上記の理由から、歯科衛生士を一生の仕事としてライフワークにする人が増えています。
高齢者の増加、人々の健康志向の高まりとともに、歯・口腔の健康づくりを推進する傾向は今後も強まっていくことが予想されます。今こそ、口腔内の健康づくりを通して、食べる力、生きる力をサポートする歯科衛生士の活動に大きな期待が寄せられています。
年齢別にみた就業歯科衛生士数と割合

現在、歯科衛生士とは歯科診療施設にいる若い女性というイメージが強く持たれているようです。
しかし、上記のグラフで示したように全国の統計調査の結果、「25~29歳」から「45~49歳」にかけてほぼ均等になっています。 歯科衛生士は、結婚や出産を機に一度臨床の現場から離れても積み重ねた経験を活かして、再就職がしやすくなっています。また、従来以上に、臨床経験の豊かな歯科衛生士が歯科医療の現場を中心に求められています。歯科衛生士は勤務時間も選択できるので、自分のライフスタイルに合わせて働くことのできる魅力ある仕事です。 確かな技術と専門的な知識を活かして、生涯活躍できる仕事です。
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